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インフルエンザと風邪の違いについて


インフルエンザ 風邪
発症時期 冬季に流行 一年を通じて散発的
症状の進行 急激 ゆるやか
発熱
高熱(38℃以上)

※平熱の場合もあります

通常は微熱(37~38℃)
主症状   ●咳 ●喉の痛み ●鼻水
  
●頭痛、全身倦怠感
   食欲不振、関節痛
     ●喉の痛み
     ●鼻水、鼻づまり
     ●くしゃみ、咳


インフルエンザについてに詳しく


 インフルエンザにかかる時は、インフルエンザウイルスが鼻や口の粘膜から体に入り
細胞に侵入して増殖します。
この状態を
「感染」といいますが、ワクチンはこれを完全に抑える働きはありません。

 ウイルスが増えると、数日の潜伏期間を経て、発熱やのどの痛み等のインフルエンザの症状が
起こります。
この状態を
「発症」といいます。インフルエンザのワクチンにはこの発症を抑える効果が一定
認められています。

 発症後、多くの方は一週間程度で回復しますが、中には肺炎や脳症等の重い合併症が現れ、
入院治療を必要とする方や死亡される方もいます。
特に基礎疾患のある方や高齢者の方では重症化する可能性が高いと考えられています。
ワクチンの最も大きな効果は、この重症化を予防する効果です。

 厚生労働省が委託した研究班の分析では、65歳以上の高齢者はインフルエンザワクチンの接種によって発症リスクを
34~54%、死亡リスクを82%を減らすことができます。
また、0~15歳では1回接種で68%、2回接種で85%、16~64歳では1回接種で55%、
2回接種で82%の発症予防効果があったとする報告もあります。

 ワクチンの主な副作用は、注射したところの赤み、腫れ、痛みが最も多く10~20%、
発熱、寒気、だるさといった症状も5~10%の人に起こる。
まれに、アナフィラキシー・ショック、発疹、じんましんといったアレルギー反応が出る場合もあります。
万が一、重症な副作用が出た場合はすぐに医療機関を受診してください。

 インフルエンザによって乳幼児は脳炎・脳症、65歳以上の人は肺炎になるリスクが高いことが
分かっています。
肺炎を予防する23価肺炎球菌ワクチンがありますが、インフルエンザワクチンを接種しただけでも肺炎の
重症化と死亡率を低下させるとの報告が複数出ています。
 例えば、65歳以上のCOPD(慢性閉塞性肺疾患)を対象にした研究では、
肺炎球菌ワクチンをインフルエンザワクチンと併用したときはもちろん、インフルエンザの予防接種を
接種しただけでも、何もしなかったときより入院のリスクを半分以下、死亡リスクは5分の1に
抑えられたことが分かっています。


 しかし、以上のように、インフルエンザワクチンは接種すればインフルエンザに絶対かからないという
ものではありませんが、ある程度の発病を阻止する効果があり、また、たとえかかっても
症状が重くなることを阻止する効果があります。








【参照リンク】
厚生労働省:http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html











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