【破傷風について】
破傷風は破傷風菌の感染によって起こる感染症ですが、人から人へ伝染する疾患ではなく、
怪我をしたときに傷口から破傷風菌が体の中に入ります。破傷風菌は土壌中に存在し、世界中どこにでも
いるので、いつでも感染の危険性があります。
破傷風菌は汚れた深い創傷、火傷から体内に侵入し、感染して3日から3週間からの症状のない期間が
あった後、口を開けにくい、首筋が張る、体が痛いなどの症状があらわれます。
その後、体のしびれや痛みが体全体に広がり、全身を弓なりに反らせる姿勢や呼吸困難が現れたのちに
死亡します。
【予防方法】
予防接種が最も有効です。正しい方法で接種を行うと免疫が10年間持続します。前回の接種後10年を
すぎた人には追加接種をお勧めします。
犬などの動物にかまれたときは、狂犬病ワクチンと破傷風ワクチンが必要です。
(1970年代以降は狂犬病の発生はありません。)
【副作用】
局所の発赤・腫脹、疼痛、硬結等、また、全身反応として発熱、悪寒、頭痛、倦怠感、まれに下痢、めまい、
関節痛等を認めることがありますが、いずれも一過性で2~3日中に消失します。
ただし、局所の硬結は1~2週間残存することがあります。また、2回目以降には、ときに著しい局所反応を
呈することがありますが、通常、数日中に消失します。
【参照リンク】
厚生労働省:http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/tetanus/index.html
Last update: 2015/1/5 Copyright(C) Jyunshinkai incorporated medical institution