　【麻しんについて】
　
　麻しんウイルスの空気感染によって引き起こされる急性の全身感染症として知られています。
生後6ヶ月くらいからかかり、最近は年長児や大人でかかる割合が増えています。
また、麻しんウイルスはヒトからヒトへ感染すると言われています。

　発熱、鼻汁、せき、めやに、発疹などがかぜに似た症状が出ます。最初3～4日間は38℃前後の熱で
一時おさまりかけたと思うとまた39～40℃の高熱を発疹が出てきます。

　主な合併症としては、気管支炎、肺炎、中耳炎、脳炎があります、
脳炎は、1000人に1人の割合で発生がみられます。

　また麻しんウイルスが脳内に潜伏し、亜急性硬化性全脳性（SSPE）という
慢性に経過する脳炎は約5万例に1例発生します。
　統計上麻しんにかかった人は数千人に1人の割合で死亡しています。
わが国では現在でも年間約50人の子が麻しんが原因で命を落としています。

　【予防接種の効果】

　麻しんは感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみでは予防できないので
麻しんワクチンが有効な予防法といえます。
　麻しんの患者さんに接触した場合、72時間以内に麻しんワクチンの予防接種を
することも効果的であると考えられています。

　※妊娠中に麻しんにかかると流産や早産を起こす可能性があります。妊娠前であれば
未接種・未羅患の場合、ワクチン接種を受けることを検討すべきですが、既に妊娠してるのであれば
ワクチン接種を受けることができませんので、流行した場合は外出を避け、感染者に近づかないように
するなどの注意が必要です。

【参照リンク】
厚生労働省：http://www.mhlw.go.jp/qa/kenkou/hashika/
　　　　　　