【ポリオについて】
ポリオは、ポリオウイルスが人の引くに入って腸の中で増えることで感染します。増えたポリオウイルスは
再び便の中に排泄され、この便を介してさらに他の人に感染します。ポリオは人から人へ感染します。
成人が感染することもありますが、乳幼児がかかることが多い病気です。
【症状について】
ポリオに感染すると、手や足に麻痺があらわれることがあります。ポリオウイルスに感染しても
多くの場合、病気としての明らかな症状はあらわれずに知らない間に免疫ができます。
しかし、腸管に入ったウイルスが手や足に麻痺があらわれ、その麻痺が一生残ってしまうことがあります。
【予防接種の効果と目的】
日本では、1980(昭和55)年の1例を最後に、現在まで野生の(ワクチンによらない)ポリオウイルスによる
新たな患者は出ていません。
しかし、海外では依然としてポリオが流行している地域があります。
◎パキスタンやアフガニスタンなどの南西アジア
◎ナイジェリアなどのアフリカ諸国
ポリオウイルスに感染しても、麻痺などの症状が出ない場合が多いので海外に感染したことに気づかないまま
帰国(あるいは入国)してしまう可能性があります。症状がなくても感染した人の便にはポリオ有為するが排泄され、
感染のもとになる可能性があります。
しかし、予防接種を受けない人が増え、免疫を持たない人が増えると、持ち込まれたポリオウイルスは免疫を
持たない人から持たない人へと感染し、ポリオの流行が起こる可能性が高まります。
流行を防ぐためにポリオワクチンを接種することが有効であるといえます。
【参照リンク】
厚生労働省:http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/polio/qa.html
Last update: 2015/1/5 Copyright(C) Jyunshinkai incorporated medical institution